aigiss’s blog

不動産紹介を中心とした日常を綴ります。

忘年?!冬の社内旅行(2)ニッカウヰスキー工場見学

 仙台城を後にした一行は、来た道を戻り、今回のメインイヴェントともいうべき「ニッカウヰスキー工場見学」へ。

予約時間にはまだ早いが、先にお土産を買ってしまおう、という事にした。

広大な敷地面積に圧倒されつつ、駐車場に車を止めると小雨がぱらついてきた。(写真上参照)
そういえば来る途中も高速で「天気雨」がぱらついていたことを思い出した。

ビジターセンターへ行き、15時からの予約という事を告げると「前の組もいっぱいなので3時からでもいいですか?」と聴いてきたので、こちらもハナからそのつもりであったので「いいですよ」と答え、見学証を受けとる。

お土産コーナーには、ここでしか手に入らないというウイスキーが置いてあり、N氏は以前来た時に2本買ったボトルを2週間で開けてしまったからと、5本購入し配送手続きをしている。


お土産を買った後、まだ時間があったので、ビジターセンターの展示物を見ながら「予習」をした。

一番興味があったのが「樽」についてのことであった。
ボクは「樽」は1回使ったら、お役御免になると思っていたんだけど「焼き」を入れてかなりの回数、リサイクルできるという事であった。

1回の貯蔵で10年位使うから、ボクの年齢なんかゆうに越している樽も存在していることになる。

 

窓から外を眺めると、前の回の見学者たちが戻ってくるところであった。
雨はまだ降っているようで、みんな同じ黄色い傘を差している。
一番後方には黄色い傘の載ったカートを押した係員がいたので、「やっぱり傘は貸してもらえるんだ」と思っていた。


時間になり、「3時からの見学の方。お入りください」
と、こじんまりとしたホールへ案内される。

前列にある長椅子に座ると、前方は何か投影されるのであろう、綺麗な白壁だ。

「まず、ニッカウヰスキーの歴史についてビデオを見て頂きます。」
ということで、会社の成り立ちなどが紹介されたビデオを約10分程みる。

そして、ウイスキーができるまでの工程が簡単なアニメで紹介される。

その後、「これから工場見学へ出発します。写真撮影だけ可能なところと、動画も写真もダメなところもあります。」と言いながら外へ出たところで「雨が降っていますので、もし必要な方がおりましたら、売店で500円で販売しておりますので、今のうちにお買い求めください。」

と、言っているのである。

ここで、丁度前の組の見学者は「有料見学」という特別待遇の人たちであったことに気が付いたのだ。

撥水加工済みのジャケットなのでパラパラ雨の中、フードをかぶって外の見学についていく。

所々、足元が悪い滑りやすいところもあるが、その都度知らせてくれる。
そして、車道側は作業用車も通るから見学用の歩道の線からは出ないようにと注意を受ける。


小麦粉を粉砕するサイロは外からの見学だったんだけど次の「仕込み棟」からは内部に案内してくれる。

最初に小麦を発酵させ、もろみを作るんだけど、これが地ビールみたいだ、と思っていたところ、案内してくれているお姉さんが「ここまではほぼビールと同じです」と前の方で説明している。

制御をしているところは、写真撮影も禁止で、多岐にわたる機器が置いてある広い部屋の中で一人で作業をしている後ろ姿が見えた。


出来上がったもろみを「蒸留棟」という所で蒸留する。

と、ここで「前の工程で出来上がったものはどうやって運ぶのか?」という疑問がわいた。

外の広い道路を専用のトラックで運ぶのであろうか?

このことをお姉さまに尋ねると、即座に「前の工程とはパイプでつながっています」という答えが返ってきた。

建物の外にパイプが見えないところを見ると、地下を通っているようだ。
まさしく、最初の説明時に「アニメ」で見た通りのイメージだ。

その後出発地点方向に戻り、ビジターセンターを通り過ぎ樽が入った「貯蔵庫」という所に案内される。

「皆様、この敷地内に電線類がないことにお気づきでしょうか?」とお姉さんが問いかけてくる。
一行はあたりを見回し、電柱がない事を確認した。
「創業者の遺志で、自然とともにがモットーになっていて、ウイスキーは自然からの恵み物なのです。ここのニッカ峡という地名も、もともとの名前でして、たまたま同じ名前です。ウイスキーはできるまで時間がかかるので、創業当時は「日本果実」というジュースの会社でしたのでこの「ニ」ホン「カ」ジツを取って「ニッカ」という社名にしていたのです。」

「貯蔵庫」に入るとここでもVTRを用いて出発前に予習したようなことが説明されるが、実物の「樽の山」を目の前にすると感慨もひとしおである。

これだけの工程を制御するのは大変だ。
制御は365日24時間3交代体制で行なわれるというが、寝てしまったりしないのだろうか?

などと考えていると、同じようなことを考えていた人がいて、お姉さんに聞いていた。

すると、さっき見た時にはたまたま一人しかいなかったが、いつもは3人~4人の背中が見えますよ、と答えていたのが聞こえた。

その後一行は案内されるままに、お土産を買った建物へ入っていった。

「お疲れさまでした。見学コースはこれで終了です。この後試飲して頂き、お土産を購入して下さい。今日はありがとうございました。案内したのは〇〇です。Webからアンケートをお答えする時には〇〇をお選び下さい」

お土産コーナーと反対側にレストラン風の小高い一角があり、そこで見学証と引き換えに試飲セットを受け取る。
水や氷、ソフトドリンクは無料だ。

試飲セットはこの蒸留所でしか手に入らないウイスキーとスーパーニッカ、そしてアップルワイン(アルコール度22%!)という組み合わせだ。(写真下参照)

アップルワイン、アルコール度数はワインとしては高いが、アルコールっぽさがなくて、甘いジュースである。
これは、気を付けないと大変な事になる部類だ。

2種類のウイスキーを飲み比べると、味の差がはっきりしていて、スーパーニッカを口にしたとき、飲み慣れた味で、やっぱりこれがいい!と思ってしまったのである。